Les Françoise de Foix レ・フランソワーズ・ド・フォワ

イースターのチョコレートの話が出ましたが、シャトーブリアンと言えばこれ、Françoise de Foix フランソワーズ・ド・フォワ が町の名産物の一つとなっています。

ラム酒漬けレーズンをプラリネ ( 包焙煎したナッツ類に加熱した砂糖を和えてカラメル化したもの ) で包んだ一粒型のやや苦めのチョコレート。

クリスマスやヴァレンタインの時期にスーパーで良く見かける赤い包みがトレードマークの Mon cheri モン・シェリー ( チェリーのリキュール酒に漬けられたチェリーの入ったチョコレート )のレーズン版とでも言えば良いでしょうか。

シャトーブリアン伯ジャン・ド・ラヴァルの妻 で、長身に見事な黒髪、そしてその才媛と美貌から10年以上もの間フランソワ一世の寵愛を一身に受けた ( 愛妾であった ) フランソワーズ・ド・フォワ ( シャトーブリアン伯爵夫人 ) に敬意を表してシャトーブリアンの一チョコレート屋で作られたのが始まり。

 

ちなみにこのフランソワ一世という王はなんでも大の美女好きで 「女性のいない宮廷はまるで薔薇の無い春の様だ、、、。」 などと言っていたそうな。

Françoise de Foix フランソワーズ・ド・フォワ

( 1495 ~ 1537年10月16日 )は、フランス王フランス一世の愛妾。

シャトーブリアン伯爵夫人( Comtesse de Châteaubriant )として知られる。

 

1505年にシャトーブリアン伯ジャン・ド・ラヴァルと婚約し、1509年に結婚した。

1518年頃、夫が軍の指揮官として不在の間にフランソワ一世の愛妾となった。

それをきっかけに、夫と暮らした家から宮廷に住まいを移した。

王の寵愛ぶりは、フランソワーズの兄弟縁者を昇進させるだけでなく、王太子フランソワの洗礼式にはシャトーブリアン伯夫妻を王家の姫たちの次の高位に列したほどであった。

10年近く王の愛妾であったフランソワーズの絶頂期は、フランソワ一世が戦いで囚われの身となり、マドリードに送られたことで終わる。フランスへ帰国したフランソワは、若くブロンドの髪をした娘に夢中になったのだった。二人の愛妾は、フランソワをめぐって二年もの間寵愛を争ったが、劣勢を悟ったフランソワーズは1528年に身を引いてシャトーブリアンへ戻った。

wikipedia より

シャトーブリアンでこのチョコレートが買えるのは町の中心にあるこのお店。


≪ La pâtisserie Chocolaterie Merlet チョコレート・ケーキ屋 メルル ≫ 

写真は Georges Merlet  オーナーのジョルジュ・メルルさん。

1978年に Le Rochais ル・ロシェ家から買い取ったお店で、1932年に生み出されたこの伝統のレシピをこれまた忠実に引き継ぎながら今に至っているとのこと。
現在は息子さんの補佐に回っているようですが。奥さんが販売をしています。

年末年始に父が訪ねてきた際に初めて買ってみました。
話には聞いていたけれども、一度も食べてみたことが無いと言うと試食用に二粒多く包んでくれました。
こういった嬉しいサービスもついてくる事がありますので、ただ買いに入るだけではなく、出来ればお店の人と少し話しをしてみるようにすると良いですよ。

噛むとトロリとラム酒が口の中に広がり、チョコレートもビター系で少し大人の味でした。コーヒーに合いますね。