ロマとは

パリ観光記の前にロマに関してもう一度まとめてみました

Roma ロマ : 

 ジプシー ( 現在は差別用語となっている ) と呼ばれてきた集団のうちの主に北インドのロマニ系に由来し中東欧に居住する移動型民族であり、移動生活者、放浪者とみなされることが多いが、現代では定住生活をする者も多い。( wikipedia より以下同様 )

 

 

1971年の第1回世界ロマ会議以降は、多くの集団の自称である Roma を呼称とすることが提唱され、EU はじめ各国の行政などもこの名称を採用しているが、フランスではTsigane チガーヌと呼ばれることも多々ある。


欧州に暮らすロマの人口は推定1000万~1200万人。

ルーマニア185万人、ブルガリア75万人、スペイン72万5000人、ハンガリー70万人、スロバキア49万人、フランス40万人、ギリシャ26万5000人、チェコ22万5000人、イタリア14万人など。

 

フランスにはRoma の中にさらに大別して「マヌーシュ」「ジタン」「ロム」と呼ばれる三つの主なグループが存在します。

 

Roms  ロム :

ルーマニア、ブルガリア、ギリシア、スロバキア、セルビア、ハンガリー出身のロマでヨーロッパ内のそれの85%を占める。
第2次世界大戦後の翌日から、そして1970年代、1990年代に彼らのフランスへの移住の波が記録されている。

 

Sintés シンティ ( フランスではManouches マヌーシュと呼ばれる ) :

15世紀頃からドイツ語圏やイタリア、フランスに定住したロマと同根のロマニ系の集団。

ヨーロッパ内のロマの15%を占める。

 

Gitans ジタン :

スペイン、ポルトガルやフランス南部に定住するロマ。

ヨーロッパ内のロマの10%を占める。

 

また良く 「 gens du voyage  ジャン・ド・ヴォワヤージュ 」 ( 旅する人々 ) という言葉も耳にしますが、これは1969年3月に法で定められた行政用の言葉で定義はフランス国内を年6か月以上住所不定で移動しながら生活する人々の事。
ロマ全体でその数は40万人に上り、さらにその大半がフランス国民であるという事。

 

フランスではロマの子供たちに教育を進めているようですが、残念ながら親達が拒んでいるのが現状らしく。

子供たちは大切な稼ぎ頭なので勉強など必要ないという事なのでしょうか。

 

2007年には15歳のロマの女の子がスーパーの前で赤ん坊を売っていたというニュースもあったようです。

 

テレビでよく見るのはロマの少女達が集団でメトロ内でスリを働いている映像。

観光客の周りに数人が群がって来て、観光客がそのうちの一人に気を取られている間に他の者がポケットの中に手を忍ばせる、、、。

また最近では銀行のキャッシュディスペンサーでお金を引き出そうとしている人に後ろから何人かで近づいて、やはり一人に気を取られている間に他の物が引き出されたお金を盗む、、、という手口も多くなっているようです。

 

メトロ入り口や商店の前などで赤ん坊を連れながら物乞いをしている人。その大半ははやはりロマ。

 

ここ数年、私の町の周りでも空き巣が頻繁に行われるようになってしまっています ( 彼の両親の家もやられてしまいました ) 。

彼らの狙いは金製の物。金の市場価格が高騰している為。
空き巣、、、と言っても中には住人が家にいる中での犯行もあるようでその手口は巧妙。

そしてやはりこれらも大半はロマの犯行であると。

共存出来れば勿論良いのですが、こういった現状を見てしまうとフランス人の彼らの対する嫌悪感も分からないでもありません。

 

以下、フランス大使館のページにもやはりロマの問題が書かれています。

 

http://www.ambafrance-jp.org/article4087