2014年
4月
26日
土
イースターのチョコレートの話が出ましたが、シャトーブリアンと言えばこれ、Françoise de Foix フランソワーズ・ド・フォワ が町の名産物の一つとなっています。
ラム酒漬けレーズンをプラリネ ( 包焙煎したナッツ類に加熱した砂糖を和えてカラメル化したもの ) で包んだ一粒型のやや苦めのチョコレート。
クリスマスやヴァレンタインの時期にスーパーで良く見かける赤い包みがトレードマークの Mon cheri モン・シェリー ( チェリーのリキュール酒に漬けられたチェリーの入ったチョコレート )のレーズン版とでも言えば良いでしょうか。
シャトーブリアン伯ジャン・ド・ラヴァルの妻 で、長身に見事な黒髪、そしてその才媛と美貌から10年以上もの間フランソワ一世の寵愛を一身に受けた ( 愛妾であった ) フランソワーズ・ド・フォワ ( シャトーブリアン伯爵夫人 ) に敬意を表してシャトーブリアンの一チョコレート屋で作られたのが始まり。
ちなみにこのフランソワ一世という王はなんでも大の美女好きで 「女性のいない宮廷はまるで薔薇の無い春の様だ、、、。」 などと言っていたそうな。
2014年
4月
25日
金
義弟の誕生日会。
3月3日の雛祭りでは義弟の娘に私の父からちょっとしたプレゼントがあったので、
来月の端午の節句に合わせて今度は義弟の息子にやはりプレゼントを送って来てくれました。
雛祭りの際には姉のプレゼントを羨ましそうに見ていたので、今度は自分の番だと知ると大喜び。
早速おじいちゃんに助けてもらいながら庭に鯉のぼりを立てていました。
2014年
4月
24日
木
職場で同僚との会話中に耳にしたフランス語の表現。
注意して話を聞いていると今まで耳にした事のない単語、表現が出てきて勉強になりますね。
" avoir les chevilles qui enflent "
アヴォワール レ シュヴィーユ キ オンフル
直訳すると 「 腫れた ( 大きな ) 足首を持っている 」 となりますが
自分に確信を持ちすぎている 。
自分の判断、自分の行いに疑いを持っていない、自信を持ちすぎている。
或は
自信過剰になっている、鼻にかける、偉そうにしている
という意味で使われます。
ルイ14世時代、王がその取り巻きに特権として王と同じ様に靴に赤いかかとを加えることを許しました。
そして、取り巻き達の中にはその特権をさらにより良く見せる(見せつける)為に赤いかかとが映える様に靴をわざと広げる者もいたそうで。
そんな事からこの表現が生れたという一説があるそうです。
これと同じような意味では以下の様な表現もあります。
" Avoir la grosse tête "
アヴォワール ラ グロッス テット
直訳すると 「 大きな頭を持っている 」。
頭でっかちと一部の辞書では翻訳されているようですが、どちらかというと
自慢げ(否定的)、鼻にかける といった感じの方が使い方としては正しいでしょう。
いずれにせよ、これかの表現は否定的に使われています。
2014年
4月
23日
水
日にちが逆になってしまいましたが、前日の土曜日には彼と魚釣りに行ってきました。
目的は何と言っても des anguilles アンギーユ ヨーロッパうなぎ。
大型魚はまだ5月1日が解禁日なのですが、ヨーロッパうなぎはこのロワールアトランティック地方では4月1日から解禁になっているので。
狙い目は明け方過ぎということで平日は朝の5時前起きの毎日なので、週末くらいはゆっくりと寝ていたいという気持ちを我慢し、6時30分には出発。
このうなぎはヨーロッパ全域の河川に生息し、夜行性・底生性で普段は川底の泥や岩陰に潜んでいるとのこと。
それなので浮き釣りではなく錘を付けた底釣り。
この日は風がかなり強く、冷たかったので糸を張ったら竿が振れるまで車の中で待機、、、という様に怠惰ですがカー釣り ( そんな言葉はもちろんありません )に専念しました。
結果は、、、そんなに早起きする必要はありませんでしたね。
10時過ぎにようやく彼が一匹釣り上げ、この日の収穫はこれのみ。
うねうねするので釣り上げるのに他の魚以上に慎重になりました。
2014年
4月
22日
火
という訳で4月21日(月)は lundi de Pâques イースターの月曜日と言って、振替祝日。
3連休となったのでどこかに行く人もきっと多かった事と思います。
また学校は2週間のイースター休暇中 ( 私の住むシャトーブリアンは翌週からですが、* 注 下記ゾーン )。
ちなみにこちらでは観光地、交通機関の混雑を避けるため、以下の様に3ゾーンに分かれています。
ゾーンA : 4月26日(土)~5月11日(日)
( カーン、クレルモンフェラン、グルノーブル、リヨン、モンペリエ、ナンシー、メッツ、ナント、レンヌ、トゥルーズ など )
ゾーンB : 4月19日(土)~5月4日(日)
( エックス―マルセイユ、アミアン、ブザンソン、ディジョン、リール、リモージュ、ニース、オルレアン、トゥール、ポワティエ、ランス、ルーアン、ストラスブール など )
ゾーンC : 4月12日(土)~4月27日(日)
( ボルドー、クレテイユ、パリ、ヴェルサイユ など )
私たちはというと、丁度義弟の誕生日にあたったので、彼らの家でバーベキューでお祝いしました。
2014年
4月
21日
月
と、これはシャモニーでサロン・ド・テ兼パン・ケーキ屋に勤めていた頃の話。
こんなに高いチョコレートでも毎日飛ぶように売れていました。
外国人観光客やヴァカンス客が多かったせいもあるのでしょう。
郵送もかなり頼まれていましたっけ。なにせチョコレート、途中で壊れない様にする為に厳重に梱包するのが大変でしたけれども。
全てが職人の手作り。
同じような物でも一つ一つどこかしら形にしろ色にしろ違いがあり、自分の好みの物を見つける楽しみがありました。
2014年
4月
20日
日
4月20日(日)は 2014年度のPaques イースター ( 復活祭 ) でした。
以下は2009年のブログから ( エイプリルフールの由来も含めて )。
『poisson
d'avril ポワッソン・ダヴリル』とは直訳すると「4月の魚」ということですが、ようは日本で言うところの「エイプリル・フール」のこと。
日本同様こちらでも友達間、家族間、、、果ては新聞、ニュースなどでもあることないことでたらめの事を言い最後に「冗談でした、ポワッソン・ダヴリール」などという風に一日を楽しんで?います。
どのようにしてこの「ポワッソン・ダヴリル」が生まれたのかは定かではないようですが、次のような一説もあるようです。
『 ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していたが1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用。
しかしこれに反対した人々が4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめた。
しかし、シャルル9世はこの事態に対して非常に憤慨し、町で「嘘の新年」を祝っていた人々を逮捕し、片っ端から処刑してしまう。
処刑された人々の中には、まだ13歳だった少女までもが含まれていた。
フランスの人々は、この事件に非常にショックを受け、フランス王への抗議と、この事件を忘れない為に、その後も毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝うようになっていった。
これがエイプリルフールの始まりである。』(Wikipedia 「エイプリル・フール」より)
、、、とそんなわけで、私の勤めるパティスリ-&サロン・ド・テ でもチョコレートの魚をこの日の為に作りました!!
ただ本物のお魚の方が安い、、、などということはくれぐれも言わないように(小さい物でも4.5€するのです)。
そして、今お店の中はお魚だけでなく、鶏や兎、犬に猫、牛や熊、、、などの動物達で溢れかえっています。
『復活祭』とはキリスト教の最も重要な祝日のうちの一つで、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念するものとのこと。
基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、毎年日付が変わり、今年は4月12日がそれに当たります。
その復活祭の最も有名な習慣が卵に色とりどりの包装をしたり彩色をしたりすること。
卵を形どったチョコレートもどこのお菓子屋でも見つけることができますが、『ヒナが卵から生まれることをイエスが墓から出て復活したことを結びつけた、および冬が終わり草木に再び生命が甦る喜びを表した(Wikipedia より)』からだとか。
そして兎も多産=生命の象徴であり、また跳ね回る様子が生命の躍動を表しているから良く使われているようです。
なるほど、、、このような歴史・意味があったとは。
しかし、それにしてもうちのチョコレートは高くてそんな意味があるにしてもとてもではないけれど買えません!!
2014年
4月
16日
水
ところで随分前の話になってしまいますが、先月末に市町村議会議員を選ぶ直接普通選挙 ( 6年ごと ) が行われました。
直接普通選挙で市町村議会議員を選び、選出された議員が市町村長(および副市町村長)を選ぶ。
㋐ 人口 3,500 人未満の市町村 : 多数代表連記 2 回投票制
㋑ 人口 3,500 人以上の市町村 : 拘束名簿式比例代表 2 回投票制
㋒ パリ、リヨン、マルセイユ : 各選挙区内で名簿式比例代表 2 回投票制を実施。
( 人口 3,500 人以上の市町村と同じ規則に従って ) 有権者は市議会議員と区議会議員を同時に選ぶ。
第一回投票 ( 3月23日 ) で有効投票の過半数を獲得する候補者がなければ3月30日の決選投票で勝者を決める。
結果、第一回、二回投票のどちらも失業率の高止まりなどによる現政権に対する不満から左派は敗北 ( 右派の得票率約 53 %、左派は約 41 % ) 、逆に欧州統合反対、移民敗訴を掲げる極右の国民戦線 ( FN )が躍進しました ( ゼロから10以上の自治体で同党の首長が誕生 ) 。
第1回投票の棄権率は、24日未明の内務省集計で過去最高の38% 。
第2回投票後の31日未明時点のそれは 38.9 %。
「有権者の失望が投票を拒否する形で示された」との指摘もありますが、、、、。
確かに声高に自分の意見を述べるフランスではその様な形での棄権も少なからずあったかと思います。
ただ日本同様、たかが一票では何の力にもならないと考える人や政治に興味のない人もかなりいて。
たかが一票、ではないのですよね。この一票、一票の積み重ねが大きな声、力となり政治を動かして行くのですから。
2014年
4月
15日
火
先日の日曜日は彼のペイントボールの試合の為に朝5時過ぎに起床。
出発の準備をしていると玄関の向こうから「ミィヤァ、ミィヤァ」という小さな鳴き声が聞こえてきました。
上階の住人が飼っている猫の鳴き声かと最初は思ったのですが、それにしては声が近すぎる。
扉を開けてみると小さな猫がちょこんと座っていたのです。
階下にあるアパートの入口がよく開け放しにされているので、これまでも野良猫が建物の中に入ってくる事は何度かあったのですが、初めて見る猫。
ただここで撫でたりしては居着かれてしまうと、出口を促し扉を閉めたのですが。
出かける時間になり玄関の外に出てみると、先程の猫がまだいてゴロゴロなついてくるのです。
出かけなければいけなかったし、アパートで動物を飼うつもりもなかったので、なるべく目を合わせないように足早に出て行ったのですが。
その猫は私たちの後ろから何とも悲しそうに、ミィヤァミィヤァと、しかも今までどの猫からも聞いたことがない様な大きな声で救いを求めるかのように何度も何度も悲しく鳴くのです。
まるで「追いて行かないで!!」とでも言っているかの様に。
彼もあんな声は今まで聞いたことがない、と。
あの何とも言えない悲しい声が耳に残ってたまらない、と。
玄関の扉を開けた時にじっと私の顔を見ていたあの時の猫の目が生前の母の目に似ていて、私もずっと母を置いてきてしまったようなやり切れない気持ちでいたのでその事を彼に言うと、
「あの声にその目。もしかしたら何かあるのかもしれない。帰宅した時にまだいたら何か意味があるのかもしれない。その時はじゃあ飼おう。」と。
朝の6時すぎに家を出、アパートに戻ってきたのは午後3時過ぎ。
さすがにもういないだろうと思っていたのですが、、、。
建物に入り階段を先に上っていた彼が
「何、猫ちゃんまだいたの!?」と。
きっと冗談で言っているのだろうと本気にしなかったのですが、、、。
本当に朝の猫が朝と同じ場所にちょこんと座っていたのです。
確かにまだいたら飼おうと言ってはいたものの、アパートでは飼わないと決めていたので、随分悩んだのですが、、、。
良く見るとしっぽが少し曲がっていて、右の後ろ脚も若干引きずっているような感じ。
どこかで事故にでもあってしまったのか。
そんな可哀想な猫をほっぽり出してしまうのも気が咎めるし、何よりも朝の異常な鳴き声、そして母に似ている目を持った猫。
きっと何かあるのだろう ( もしかしたら母の、、、!? ) と飼うことに決めました。
そのうち家を持ったらまず犬、そして猫を飼おうかなんて言っていたのですが順番が逆さまになってしまいました。まあ仕方がないですね。
2014年
4月
11日
金
2014年
4月
08日
火
同僚の 「 娘が献血に行きたいというから連れて行かないといけない 」 という話に触発され、久しぶりに献血をして来ました。
シャモニーのそれ以来、なんと10年振り。
献血というもの、人の役にも立つし自身の血の入れ替えにもなるので「機会があればぜひともやりたい派」なのです、が。
今までは仕事等で都合がつかなかったり、また日本にいた際にも「フランスにいた方は駄目です」、、、などと言われてしまった事があるのでその機会に恵まれていませんでした。
海外在住者は日本での献血は不可能?
日本赤十字社のサイトより確認してみると、、、。
■ 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病について
近年、英国を中心に発生している変異型クロイツフェルト・ヤコブ病については、輸血による伝播に関して未知の部分が多い一方、牛海綿状脳症との関連も強く指摘されています。安全が確認されるまでの間欧州諸国に滞在(居住)された方の献血をご遠慮いただいています。
* フランス : 1980年~2004年までに、通算6カ月以上の滞在(居住)歴のある方
基本的には帰国後4週間以上であれば出来るようなのですが、私の場合上記に該当してしまうのでやはり日本では残念ながら駄目なようです。
2014年
4月
07日
月
4月1日から給料がアップしました!!
今日就労中に上司がやって来て、勤務態度に問題が無いので給料を上げる事、このまま引き続き今までの様に勤務してもらいたいという事を伝えられました。
微々たるものですが、嬉しいですね。
ただこの給料アップは業務態度に問題なければ基本的に全ての契約社員(派遣会社を通じて勤務している)に適用されるもので、私だけ特別なわけではありません。
この工場では勤務開始から3ヵ月、6ヵ月、9ヵ月、18ヵ月後に契約社員の賃金を上げる方針になっているようです。
それ以降は残念ながら工場の全就労者(正社員含む)の賃金アップでもない限りもう上がることはないのですが。
それでもこの辺りの中では給料が良いと言われている工場。
私がこの工場で働き始めた年のフランス全体の最低賃金は9,22 € / 時。求人をかけていたほとんどの雇用主はこの最低賃金をベースにしていたのですが私は 9,85 € / 時から開始。今回のアップで 11,54 € / 時 (最低賃金 9,53 € / 時 ) となりました。
但し、この数字は brut ( 税引き前支給額 )。
これから健康保険、家族手当負担金、労災保険、寡婦年金、老齢年金、失業保険、補足退職年金、補足年金、控除対象一般社会税、社会負債返済税、源泉徴収所得税、、、などが引かれたのが net ( 手取り )。 大体 brut の2割減くらいでしょうか。
さらにオーランド政権になってからそれまで非課税であった残業代( 通常賃金+25 % )も課税対象になってしまったので、 かなり引かれてしまっている感があります。
就職活動する際にはbrut よりnet での賃金を聞くようにした方が良いですよ。
私が勤務している間にも一度工場の労働ストライキで全体の賃金がアップしたことがあるのでまだ今後の給料アップも期待できないこともないかもしれません。
労働ストライキ、さすがフランスと思ってしまいます。
2014年
4月
05日
土
'' toucher la peau du singe '' トゥシェ ラ ポウ デュ サンジュ
先日職場で耳にした言葉。
フランスに住み始めて10年以上が経ちますが、初めて聞いた言葉。
直訳 すると 「猿の肌を触る」。
他人の頭を触りながらこの言葉をいう事で自分に不幸が降りかかってくるのを避けるという意味があるのだそう。
この言葉を言いながら私の肌を触って来たので
「 アジア人=黄色人種=猿!? 」と、また差別か!!と思ったのですが、人間の元々の起源は猿だからとの事で、今回は私が勘ぐり過ぎたようです。
それなら '' toucher du bois '' トウシェ デュ ボワ ( 直訳 : 「木を触る」 ) と言いながら木製の物を何か触るのと一緒の意味?と聞くとこちらの表現は知らないとの事(何人かに聞いても同じ答え)。
以前住んでいた所の人達は皆こちらの表現を使っていたのですけれども。
彼らからは「山 ( = 木 ) の多い地方だったからじゃない?」などと的を得ているのだかいないのだか分からない答えが返ってきたのですが。
私の彼 ( もちろん両方の表現を知っている )に言わせると、職場の同僚の多くはこの小さな地域すら出たことのない人達だから自分たちの周りの世界しか知らないんだよ、といつもの様に苦笑いしていました。